あわや配当金の手続きが未了?
遺産承継業務の中で、
証券会社で株式の相続手続き中もしくは相続手続き後に配当金が発生したケースをご紹介します。
株式の相続手続きを大手証券会社にて手続き中に、
一部株式の株式名簿管理人である信託銀行から配当金について連絡がありました。
(信託銀行担当者)
「過去●月と●月に利益が確定した配当金があり、配当金の受取方法は被相続人名義・住所宛に「配当金領収書」が送付されます。
それを郵便局に持参して配当金を受け取るか、もし受取れない場合は信託銀行に連絡ください」と。
連絡をもらった時点で証券会社で株式の相続手続き中であり、
かつ利益が確定した月は手続きより前の時期だったため、
未払配当金があれば一緒に手続きされるものだと思っていました。
金融機関によって、また被相続人の契約状況により対応はさまざまのようなので一概にはいえませんが、今回のように配当金の手続きが未了となってしまうケースが発生することを知りました。
今後、株式と配当金それぞれで手続き方法の確認が必要だな、と痛感しました。
今回の相続人は、被相続人と同じ県内にお住まいですが、
距離が離れているため被相続人に届く郵便物を確認されるのは決して容易ではない方です。
正直、相続人が証券を承継する手続きしているのに配当金受取が被相続人の住所へ通知されるのは仕方ないとはいえなんだか体面が悪い…と感じました。
そのため、状況の説明と万が一郵便局で受取れなかった場合についての対応も把握してお伝えしました。
各金融機関での相続手続きの流れはおおむね同じですが、
書類の提出回数が1回でよいところもあれば、2回にわけて提出するところもあったり。
マニュアルとおりには進まない場合も多々あるので、丁寧かつつっこんだ確認が必要だなと改めて感じました。
相続手続きが発生されて手続きでお困りの方は弊社にご相談ください。